2歳児 年間教育保育計画
発達の特徴
- 走る、跳ぶなどの基本的な運動機能が伸び、身体を思うように動かすことができるようになり、冒険的行動を喜ぶ。
- 何でも自分でやろうとするが、思い通りに行かなかったり欲求が満たされなかったりすると時々かんしゃくをおこし自己主張をする。
- 語いが急に増え、言葉で要求が出せるようになり、多語文を話す。
- 友だちと一緒に遊びたいという意識が芽生えるが、子ども同士の関わりはまだ並行あそびが多い。
- 模倣が盛んになり、みたて行為やごっこがみられたり、おとなの言葉、表情を真似る。
子ども達に体験・経験・習得してほしいこと
- 生活環境を常に清潔な状態に保つとともに、身の回りの清潔や安全の習慣が少しずつ身につくようにする。
- 楽しい雰囲気の中で、自分で食事をしようとする気持ちを持たせ、嫌いなものでも少しずつ食べられるようにする。
- 落ち着いた雰囲気の中で、きもちよく昼寝をする。
- 簡単な衣服は、一人で脱ぐことができるようになり、手伝ってもらいながらひとりで着るようにする。
- 戸外あそびや遊具であそぶ機会を多くして、基礎的な運動機能の発達を図る。
- 身近な小動物、植物、事物などに触れ、それらに興味、好奇心を持ち、探索や模倣などをして親しむ。
- 保育教諭が仲立ちとなり、生活やあそびの中で、言葉のやりとりを楽しむ。
- 保育教諭と一緒に、水、砂、土、紙などの素材に触れて楽しむ。
保育の目標
- 一人ひとりの子どもの欲求を十分に満たし、生命の保持と情緒の安定を図るとともに、適切に休息の機会をつくり、集団生活による緊張の緩和を図る。
- 楽しんで食事、間食をとることができるようにする。
- 安心できる保育教諭との関係のもとで、簡単な身の回りの活動を自分でしようとする意欲を持たせる。
- 保育教諭と一緒に全身や手指を使うあそびを楽しむ。
- 身の回りのものや、親しみの持てる小動物や植物を見たり、触れたり、保育教諭から話を聞いたりして、興味や関心を広げる。
- 保育教諭を仲立ちとして、生活やあそびの中で、ごっこあそびや言葉のやりとりを楽しむ。
- 興味のあることや経験したいことなどを生活や遊びの中で、保育教諭とともに好きなように表現する。
保育士が気をつけていること
生活に必要な基礎的生活習慣については、一人ひとりの子どもの発育、発達状態、健康状態に応じ、十分落ち着いた雰囲気の中で行うことが出来るようにし、その習慣形成に当たっては、自分でしようとする気持ちを損なわないように配慮する。
外あそびや遊具であそぶ機会を多くし、自主性に応じてあそべるように工夫する。
衝動的な動作が多くなるので、安全に十分注意し、保育教諭がすぐ介助できる位置で見守りながら、冒険的な活動に挑戦させ満足感を味わわせる。
子ども同士のぶつかり合いが多くなるので、保育教諭はお互いの気持ちを受容し、分かりやすく仲立ちをして、根気よく他の子どもとの関わり方を知らせていく。
子どもの話は優しく受けとめ、自分から保育教諭に話しかけたいという気持ちを大切にし、楽しんで言葉を使うことができるようにする。
保育教諭自身が、子どもの発想に共感し、感動して模倣活動や言語活動を楽しく盛り上げていく。
話したい気持ちが高まっても十分言葉で表現できない時は、子どもの気持ちを受けとめながら、言いたいことを言葉で代弁し、表現ができた満足感を味わわせる。