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0歳児 年間教育保育計画

発達の特徴

  • 最も未熟な状態で、抵抗力が弱く環境の変化に影響されやすい。
  • 月齢や一人ひとりによる発達差が大きい。
  • 見る、聞く、なめる、触る、ひっぱるなど探索活動を通してまわりの世界との関係をつくり、事物や事象が記憶される。
  • 大人のゆきとどいた世話や愛撫を受けることで、情緒が安定し、表情、喃語、身ぶりなどで感情や意志を表現、伝達するようになる。
  • 首すわり、寝返り、座る、はう、立つといった、運動や姿勢の発達は、歩行、手の運動などへと発展し、子どもの生活空間が広がっていく。
子どもたちに体験・経験・習得してほしいこと

  • 身体発育や健康状態を的確に把握しながら、一人ひとりの子どもの生理的欲求を十分に満たし、保育教諭の愛情豊かな受容により、清潔で気持ちのよい生活ができるようにする。
  • 楽しい雰囲気の中で、ゆったりした気持ちで個人差に応じて授乳を行い、一人ひとりに合わせてミルク以外の味やスプーンから飲むことに慣れるようにし、離乳を進めて、次第に幼児食に移行する。
  • 授乳、食事の前後や汚れたときは、優しく言葉をかけながら顔や手を拭く。
  • おむつが汚れたら、優しく言葉をかけながらこまめに取替え、きれいになった心地よさを感じることができるようにする。また、一人ひとりの排尿間隔を把握し、徐々におまるなどの排泄にも興味が持てるようにする。
  • 寝返り、はいはい、お座り、つたい歩き、立つ、歩くなどそれぞれの状態に合った活動を十分に行うとともに、つまむ、たたく、引っ張るなどの手や指を使ってのあそびを楽しむ。
  • 喃語や片言を優しく受け止めてもらい、発語や保育教諭とのやりとりを楽しむ。
  • 生活やあそびの中での保育教諭のすることに興味を持ったり、模倣したりすることを楽しむ。
  • 保育教諭に見守られて、玩具や身の回りの物で一人あそびを十分に楽しむようにする。
  • 保育教諭の歌を楽しんで聞いたり、歌やリズムに合わせて手足や体を動かして楽しむ。
  • きれいな色彩や身近なものの絵本を見てイメージを豊かにする。

教育保育の目標

  • 保健的で安全な環境をつくり、常に身体の状態を細かく観察し、疾病や異常の発見に努め快適に生活できるようにする。
  • 一人ひとりの子どもの生活のリズムを重視して、食欲、睡眠、排泄などの生理的欲求を満たし、生命の保持と生活の安定を図り、甘えなどの依存的欲求を満たし、情緒の安定を図る。
  • 安全で活動しやすい環境を整え、姿勢を整えたり、移動したりして、色々な身体活動を十分に行う。
  • 個人差に応じて離乳を進め、色々な食品に慣れさせ幼児食への移行を図る。
  • 優しく語りかけたり、発声や喃語に応答したりして、発語の意欲を育てる。
  • 聞く、見る、触るなどの経験を通して、感覚や手指の機能を促す。
  • 安心できる人的物的環境の下で絵本や玩具、身近な生活用具などを、見たり、触ったりする機会を通して、身の回りのものに対する興味や好奇心の芽生えを促す。

教育保育の注意点

身体機能の未熟性が強く、病気や生命の危険に陥りやすいため、一人ひとりの体質、発達、家庭環境などをよく理解し、それに応じて、適切に対応できるよう個別に教育保育を進めていく。

愛情豊かで適切な保育教諭とのかかわりが、子どもの人間形成の基盤となり、情緒や言葉の発達に大きく影響することを認識し、子どもの様々な欲求を適切に満たし、子どもとの信頼関係を十分築くようにする。

食事、排泄などへの対応は、一人ひとりの子どもの発育、発達状態に応じて無理のないように行い、うまくできたときは誉めるなどの配慮をする。

あそびにおいては、個人差の大きい時期なので、一人ひとりの子どもの発育、発達状態をよく把握し、子どもが興味を持ち自分からしてみようとする意欲を大切に温かく見守る。

玩具などの色彩や音色、形、感触などに留意し、目、耳の感覚機能が発達するような働きかけをする。

保育教諭や子どもの身の回りの環境や衣服、寝具、玩具などの点検を常に行ない、また、温度湿度などの環境保健に注意を払うとともに、室内環境の色彩やベットなどの備品の配置などにも配慮する。
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